天才でなければならないのか

天才というのはクラスに何人か入るもの、その中に自分がいないというのもよくある。

ゲーム業界に入っても、それは同じだった。天才的な人は仕事をそつなくこなし、僕のような凡人は頭を抱えてうーうーうなりながらやっとこさ仕事が終わる。

普通なゲームプログラマーもなんとかやっていけるので、「自分には才能がないからあきらめよう」とかおわわないでほしい。僕的には苦労して生き残った人のほうが味のあるゲームが作れるような気がする。天才にもデメリットがあって、人に褒められることで満足してしまい、一生人のサポートに回っているような気がする。もちろん天才でかつ、すごいゲームを作る人がいる。そういう人がファミ通とかに乗ったり、TGSに出たりするんだと思う。

じゃあ、凡人はどうなるのかというと、革命を起こすことができると思う。そもそも天才で何不自由なくゲームを作れる人は革命を起こす理由がない。僕はカオスなゲーム業界になってほしいと心の底で思っている。

どうやって革命を起こすか。たとえば、誰にも考え付かないゲームを作ろうとする、でもどうやって作るかわからない。そんな時、窮地を乗り越えてきた経験を生かす。その経験が豊富なのは天才じゃない人。こればっかりは天才にはわからない。

あとはそれを起こす勇気だけが必要。どうしても負け続けた人は勇気がなくなっている。どっから勇気を持ってくるか、応援してくれる人もあんまりいない。金もない。金がある人は勇気があるから大きなことができるわけじゃなくて、失敗しても生活に困らないからできるだけ。俺たちには失敗した後がない。覚悟が違いすぎる。なので、やる人がほとんどいない。生活が崩壊するかもしれない人の覚悟はすごいもので天才をも上回る。この覚悟がゲームの概念をガラッと変える原動力になるんだ。